50代 心地よい暮らし

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我孫子市ゆかりの文化人を知る散歩

こんにちは。50代主婦です。

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地元の名所を散歩してきました。

我孫子のシンボルと言えば「手賀沼」です。大正時代には、手賀沼のほとりに、小説家や陶芸家など多くの文化人が住んでいました。その文化人たちが住んでいた邸宅が、今でも大切に保護され残っています。 

私は30年近く我孫子に住んでいるのですが、はじめてその場所に出向き、大正ロマン感じる建物の中、文人たちの暮らしぶりを肌で感じてきました♪

今回巡った場所は、

杉村楚人冠記念館 → 白樺文学館 → 志賀直哉邸跡 → 旧村川別荘 の4か所です。

 

杉村楚人冠記念館(我孫子市指定文化財)

杉村楚人冠記念館は、我孫子駅南口から歩いて10分くらいで着きます。我孫子駅は、都心からのアクセスも良く、常磐線上野駅から約30分で着きます。

 

 

閑静な住宅街の中にあります。

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杉村楚人冠 

杉村楚人冠(すぎむら・そじんかん、本名:杉村廣太郎)は、英語が堪能で、明治後期から昭和の初期にかけて、東京朝日新聞の国際的ジャーナリストとして幅広く活躍した人です。また、随筆家、俳人でもあります。夏目漱石、石川啄木、柳田國男などの多くの文化人とも交流を持ちました。読みやすい文章に独特の皮肉とユーモアをちりばめた随筆もあり、「楚人冠全集」全18巻はとても人気があったようです。 

 

楚人冠の住まい

記念館の建物は、楚人冠が我孫子に定住する時に建てた母屋です。和洋折衷の素敵な建物です。入館料300円で中を見学できます。タブレットを渡されるので、画面をタッチをしながら、順番に各部屋の音声説明を聞くことができます。

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サロン

最初の部屋はサロンです。ここで文人たちとの交流が行われました。本棚にはたくさんのジャーナリズムに関する本が並んでいます。南側にはサンルームがあり、冬には暖炉を使っていたようです。大正ロマン漂う素敵な雰囲気でした。

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サロンの左手に、長い廊下があります。少しゆがみのある窓ガラスが、味わい深く素敵でした。↓

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窓ガラスの外側です。↓

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和室

長い廊下の左側には和室が3つ横に並んでいます。残念なことに中の写真撮影はNGでした。

和室は、居室・寝室・家族で過ごす茶の間に使用されていたようです。

余談ですが、その和室が撮影ロケに使われたようです。和室にパネルが置いてあり、嵐の相葉さん主演の「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」の撮影がここで行われたことが書かれていました。そうなんですねー!

 

楚人冠が家族と共に我孫子に定住した背景には...

楚人冠は、風光明媚な手賀沼を気に入り、最初は、別荘地として我孫子を訪れていました。その後、家族で定住を決意したのは、関東大震災で子供二人(次男と三男)を亡くしたことが背景にあったようです。サロンの本棚や、和室の押し入れにあるタンスが括り付けになっているのは、大切な家族を守るための徹底した地震対策だったと知り、少しせつない気持ちになりました。

 

3月の庭園がおすすめ

楚人冠記念館とは別に、庭園も見学できます。こちらは無料です。最後に受付の人に、「ぜひまた3月頃に来てください」と言われました。その頃になると、椿の花が50種類以上咲いてとてもきれいだそうです。邸宅だけでなく、庭造りにもこだわった楚人冠は、椿の花が大好きだったようです。3月にまた来ようっと♪

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白樺文学館

次に向かったのは、白樺文学館です。杉村楚人冠記念館から徒歩5分くらいです。

 

 

ここには、白樺派に関する多くの資料が所蔵されています。入館料は大人300円。

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白樺派ゆかりの地

白樺派は、雑誌「白樺」を中心に、大正デモクラシー時代の新しい文芸活動を行っていました。その中心人物となったのが、柳宗宗悦(やなぎ・むねとく)、志賀直哉(しが・なおや)、武者小路実篤(むしゃのこうじ・さねあつ)です。3人は我孫子で交流し、たくさんの優れた作品を作り上げました。文学だけでなく、絵画や彫刻なども積極的に紹介していきました。そんな彼らを慕って、我孫子を訪れる友人・知人も多かったようです。

 

館内の様子

館内は、展示室、図書室、音楽室があります。展示室には、若き文人たちの草稿や書簡、また絵画や彫刻なども展示してあります。図書室では、白樺派・民藝運動関係の書籍を見ることができます。音楽室は、柳宗悦の妻の柳兼子(やなき・かねこ)が晩年使用していたグランドピアノが置かれています。アルト声楽家だった兼子の歌曲がBGM演奏で流れていて、椅子やソファに座って、少しゆっくりくつろげる場になっています。

 

ちょっと小話

ところで、嘉納治五郎(かのう・じごろう)って知っていますか?NHK大河ドラマ「いだてん」で役所広司が演じる人物です。幻の東京オリンピックの誘致に尽力した人です。その嘉納治五郎も、明治時代に我孫子の手賀沼に別荘を建てていました。実は、嘉納治五郎は、白樺派の中心人物の一人である柳宗悦の叔父です。この叔父との縁で柳宗悦は我孫子にやってきたようです。

 

白樺派メンバーとその家族

この写真、我孫子駅南口出口すぐにあるのですが、武者小路実篤邸庭で大正6年に撮られた写真です。文化人同士仲が良かった様子が伺える1枚です。それにしてもよく見ると、志賀直哉を含め、男性陣、わりとイケメンです♪

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白樺派カレー

我孫子市ふるさと産品に、白樺派カレーがあります!100年の歳月を経て再現されました。隠し味に味噌を使っているのが特徴です。

柳兼子(アルト声楽家)が自宅に友人を招いてカレーをふるまった時に、イギリス彫刻家のバーナードリーチから助言を受け、隠し味に味噌を使ったという逸話をもとに、再現されました。

私は、レトルトの「白樺派カレー」の「チキン中辛」を買って食べてみました。 レトルトとは思えないほど、美味しかったです! スープのようにさらっとしていて、マイルドな味でした。私が食べたのは、川村学園女子大バージョン。地元の女子大生(栄養士の卵)が協力して作りました。このカレーには、新たな隠し味として、彼女たちが考案したトマトジャムも入っています。本当に美味しかったです!

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志賀直哉邸跡

白樺文学館を出ると、すぐに志賀直哉邸跡があります。現在は、公園のようになっていて、別棟だった書斎のみが残されています。

 

 

目立たないので、よく見ていないと通り過ぎてしまいます。 

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書斎↓

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志賀直哉

志賀直哉は、大正4年に、友人の柳宗悦に誘われて、群馬の赤城山から移住してきました。志賀は、我孫子にきた頃は小説が書けなくなっていたそうです。手賀沼のほとりの静かな環境で、友人たちとの交流を深めていくうちに、数々の名作を生み出していきました。

我孫子で執筆した作品には、父との和解を題材にした「和解」「城の崎にて」「小僧の神様」「暗夜行路」があります。

 

旧村川別荘(我孫子指定文化財)

最後に訪れたのは、旧村川別荘です。入館は無料でした。親子二代にわたる西洋古代史学者の別荘です。二人とも東京帝国大学(東京大学)出身で教授になっています。父の村川堅固が建設し、息子の堅太郎が守った別荘です。

 

 

竹林の坂道を登っていきます ↓

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坂の途中で竹林の奥に母屋が見えてきます ↓

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母屋

まるで大正時代にタイムスリップしたような雰囲気です。

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この母屋は、大正10年に、村川堅固が建てましたが、我孫子宿本陣の離れ屋の一部を解体し移築して造ったそうです。主に寝室・書斎・居間の生活空間として使っていました。

母屋の中 江戸の香りが残る和室↓

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母屋のトイレ 格子のガラス窓が美しい↓

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新館

母屋からすぐ近くに新館があります。こちらは、昭和和3年に造られました。銅板葺、千鳥破風の建物で、堅固は「朝鮮風」と表現しています。中は寄木フローリングなど和洋折衷の建物です。大きなガラス窓がある部屋には、長いテーブルとたくさんの椅子がセットされていました。ボランティアの方の話によると、当時よく学生が来て、ここでいろなん話し合いが行われ、合宿のように寝泊りしていたようです。

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イベント 

帰りにボランティアの方から絵葉書をいただきました~♪

1枚は、2月~3月に行われている「ひなのまつり」のイベントの写真です。古くからの風習である「つるしびな」を展示しているようです。「つるしびな」というのは、江戸時代発祥と言われていて、生まれてきた子供の幸せを願って小さな人形を作り、近所で持ち寄って、それをつるして飾ったそうです。 

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そして、もう1つの絵葉書は、10月に行われている「竹灯籠の夕べ」というイベントの写真です。竹林に灯篭が置かれ、幻想的ですね。別荘では、我孫子の昔の風景のスライドショーが見れるようです。

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帰りは駅までバスがおすすめ

旧村川別荘を見終わった後、我孫子駅まで歩いて戻るには、ちょっと勇気がいります。私も体力には自信がある方でしたが、結構疲れました。旧村川別荘から徒歩数分のところに、坂東バスの「市役所前」停留所があります。そこから我孫子駅行きバスに乗ると約10分で着きます。本数が少ないので予め時刻表を調べておいた方が良いです。徒歩で来た道を戻り我孫子駅まで行くとすると、30分以上はかかります。バスの方が楽ちんですよ~♪

坂東バス「市役所前」停留所の時刻表はこちらです!

https://www.navitime.co.jp/bus/diagram/timelist?departure=00441657&arrival=00441650&line=00072057

 

付近の停留所の位置になります!

最後にスイーツはいかがですか?

我孫子駅に戻ってきた時、スイーツが食べたくなり、お茶屋さんのカフェ「茶処 竹山」に行きました。我孫子駅南口から、バス通りを真っ直ぐ行くと、すぐ右手にあります。手前がお茶屋さんで、奥がオシャレなカフェスペースになっています。

 

 

私は、和風パフェ深蒸し煎茶付き(780円)を注文しました。深蒸し煎茶を一煎お茶付きに変えると150円引きだったので、630円でいただきました♪ 

抹茶寒天がたっぷりと入っていて、ほうじ茶と抹茶のアイスクリームが2種、粒あん、しらたま、コンフレーク、ミカンの組み合わせがとーっても美味しかったです♪ 他にも、おしるこや、クリームあんみつなどのメニューがいろいろありました。 

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インフォメーションセンター「アビシルベ」

我孫子駅南口の左手すぐに、インフォメーションセンター「アビシルベ」があります。そこで我孫子市の様々な観光スポットについて詳しく聞くことができます。我孫子の絵葉書やふるさと産品も売っています。私はここで「白樺派のカレー川村女子大バージョン」を買いました!

 

 終わりに... 

今回の散歩で、たくさんの発見がありました。普段なにげなく車で通りすぎていた場所もかつては沼だったことがわかりました。今回訪れた文人たちの別荘や邸宅は、すぐ下に手賀沼があり、船で行き来し、釣りなどを楽しんでいたようです。今の手賀沼は、かつての6分の1の大きさしかないと知り驚きました。

手賀沼の周辺には、他にも鳥の博物館や水の館など、魅力的な場所がまだまだたくさんあります。また順を追ってお伝えしていければ、と思っています♪